スキップしてメイン コンテンツに移動

ST-IWATEの本当の頂戦が東北地域リーグ最終戦で始まる

ST-IWATEが参戦する社会人バスケの東北地域リーグも、あっと言う間に最終戦を迎える事になりました。



このブログでは今のST-IWATEのメンバーであれば、東北及び全国に打って出れると期待してきたワケですが、ここのところの成績を見ると何か最初の勢いを失っていると感じます。

岩手県一般選手権決勝はST-IWATE最強伝説の始まりとなるか!?

ST-IWATEは東北地域リーグはもちろん、天皇杯へも出場したのはご存知のとおりで、天皇杯では一次ラウンドを勝ち進む可能性は大きいと思っていましたが、その結果は同じ負けでもちょっと納得できない感じがしました。


この原因は何でしょう?



それはこのゲームの開始早々に見られる「噛み合っていない」という事に尽きるのかも知れません。

2番佐藤選手がこれまでも見せていた動き回るプレーを安定して見せてはいるものの、15番田中舘選手・55番菅原選手をフリーにしてからの3ポイントも影を潜め、積極的にリバウンドを取りに行く選手もいません。

戦略を変更し試しているのか

これらのプレーは新メンバーになった当初は随所に見られていたので、これに澤口選手のプレーとキラーパスに呼応する選手が増えればパス回しからの2ポイントが増え、かなり強くなると見ていたのですが、これはもはや選手の問題というより戦略の問題?とも感じられます。

ST-IWATEの中で何か作戦の変更があったのかも知れませんが、これにシュートの成功率が下がれば勝てる試合も勝てない事になります。

例えば天皇杯直前に地域リーグで戦ったJR秋田ペッカーズが公式ブログの中で、対ST-IWATE戦の試合データを公表していますが、これを見ると

【JR秋田ペッカーズ】
  • 2ポイント:26回 49%
  • 3ポイント:5回 20%
  • アシスト:11回


【ST-IWATE】
  • 2ポイント:8回 26%
  • 3ポイント:10回 32%
  • アシスト:5回


ST-IWATEは3ポイントによる得点の割合が高く、得点につながるパスも通っていない事がわかり、これでは3ポイントが決まらないと試合に勝てない事になります。

このタメ、この結果を持って天皇杯は作戦を変更して見たと想像する事もできます。

ST-IWATEの戦力は関東地区の上位レベル

ただし、負けたとは言えこの戦いは地域リーグ全国大会での力量を見る目安にはなります。

ST-IWATEが敗れた曙ブレーキは、関東地域リーグCブロックを1位と同点で2位通過。

現在行われている1位~8位を決定するトーナメントでベスト4に残っています。


http://jsb-basketball.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/a19256542b48b6be0935ce888b5988bd.jpg


ST-IWATEと曙ブレーキ戦の結果は68-78。

つまりST-IWATEはベストの戦いをすれば、関東地区のベスト4レベルに勝てる力はあると言う事になります。

ST-IWATEが取るべき戦略は攻撃

ST-IWATEが今後の勝率を上げて行くための実現性の高い戦略として、これまでの攻撃スタイルも保ちつつ、パス回しからの2ポイントの量産と、リバウンドを積極的に取りに行き常に攻撃姿勢を崩さないスタイルが求められると思います。

守備も大事とはいえ、日常的に練習している社会人チームと、月に数回しか練習していないST-IWATEでは体力の面でどうしても不利な面があります。

まして強力なポイントゲッターが東北にいるわけでもないので、守備で体力を消耗するよりはパスとシュート、リバウンドに集中する事で積極的に得点を狙う方が有利だと思いますし、すでに地域リーグも最終戦です。

最終戦なのに色々試すより、ここは思い切ってガツガツとリバウンドを取りにいき、キラーパスを通し、どんどんシュートを放ち、シュートを打つ選手をいかにフリーにするかという作戦にした方がより勝利に近づく様に思います。

「それ理想を言ってるだけ」「どのチームもそう思ってるが実現は難しい」と思われるかも知れませんが、それができる選手が集まっているのがST-IWATEで、岩手県内のプレーヤーなら誰もがST-IWATEの可能性を疑う人はいないでしょう。


いずれにしろ、今後はどの様な戦略を取るかが大きなポイントになって来るのではないでしょうか。

東北地域リーグ最終戦の行方

さて、肝心の東北地域リーグですが最終戦を残すのみとなった現時点の勝ち点は

  • JR東日本秋田ペッカーズが14点。
  • 厚生倶楽部が11点。
  • ST-IWATEが10点。

残された最終戦のゲームは

  • 厚生倶楽部が対北芝電機戦のみ。
  • JR東日本秋田ペッカーズは対ST-IWATE戦のみ。
  • ST-IWATEは東北電力宮城とJR東日本秋田ペッカーズの2戦。


ST-IWATEの最終戦の結果による勝ち点の違い

最終戦で厚生倶楽部とJR東日本秋田ペッカーズは順調に勝つとすると最終の勝ち点は

  • JR東日本秋田ペッカーズが全線全勝で16点。
  • 厚生倶楽部が13点。


一方、ST-IWATEは2戦のうち対東北電力宮城戦に勝って12点。

JR東日本秋田ペッカーズに負けると最終勝ち点は13点となり、厚生倶楽部と同点になるので得失点差?で2位か3位が決まります。

しかしJR秋田東日本ペッカーズに勝ったとすると、JR東日本秋田ペッカーズの最終勝ち点は15点。

ST-IWATEの勝ち点は14点になり、1点差で1位通過は無いものの2位通過が決まります。

全力で下剋上せよ

つまり、ST-IWATEに残された課題は全国区の社会人バスケチームJR東日本ペッカーズに勝ち、下剋上で岩手のバスケファンに雄叫びをあげさせる事になりました。

ST-IWATEが最終戦に全力を投じ、歴史的な勝利を上げれば「ST-IWATEがJR秋田に勝ったらしいぞ!」と話は一瞬にして広まり、バスケ界を盛り上げる事にもつながります。

そのためにはベストを尽くす必要があります。

ベストを尽くす大切さはあの上田次郎先生も説いています(笑)

「なぜベストを尽くさないのか」by上田次郎


ST-IWATEの頂戦

ST-IWATEのフェイスブックページとツイッター、インスタグラムが開設されましたが、その中で「頂戦」Challenging to the top!と書かれているので、これは「トップ取りに行くよ~」と言うメッセージです。



東北地域リーグではトップを取ることができませんでしたが、全国大会への出場は決まりなので、頂戦はまだ続きます。

トップを取るとは優勝する事だけではなく、様々な面でもトップは存在します。

東北地域リーグ最終戦で、ST-IWATEが本気でトップを取りに行っていると言う事が伝わってくるプレーが見られる事に期待しています。










ST-IWATEさん(@st_iwate)がシェアした投稿 -

コメント

人気のページ

ST-IWATEの選手と運営【2017】

ST-IWATEの選手(2017年現在) 岩手のバスケットボール強化指定クラブST-IWATEの2017年現在の選手。 7番:佐々木 大輔 選手  189cm(岩手大学出身) 8番:菅野 亮太    選手  181cm(拓殖大学出身) 9番:菅原 敬太    選手  178cm(仙台大学出身) 12番:佐藤 大地    選手  171cm(岩手大学出身) 13番:佐藤 孝文    選手  176cm(岩手大学出身) 14番:大井 知美    選手  184cm(富士大学出身) 15番:田中舘 洸    選手  181cm(岩手大学出身)*元ビッグブルズ所属 17番:高橋 一輝    選手  172cm(富士大学出身) 18番:石川 聡   選手  180cm(札幌大学出身) 20番:中居 恭兵    選手  186cm(日本体育大学出身) ST-IWATEは岩手を代表するバスケのクラブチーム。 インターハイやインカレで活躍した岩手県内の主な選手を選抜招集し結成されたクラブチームで、2017年現在のメンバーは上記の選手で構成されています。 *2018年の選手はこちらの記事で ST-IWATEが県総合を制し名実共に王者に君臨!全国への準備も着々と!? ST-IWATEの運営 ST-IWATEの監督は斉藤 資氏。 コーチは千葉 航平氏。 ST-IWATEを動かすのは一般社団法人岩手県バスケットボール協会の強化部。 強化部の部長は松尾和彦氏。副部長は室岡茂彰氏になっており部会員には岩手ビックブルズの上田康徳氏も名を連ねています。 (部会員)*敬称略 松戸 健作 菊池 光信 大内 誠光 山田 繁 近藤 晃弘 兼田 国博 金 亨俊 後藤 靖宏 松本 旬平 古久保 朴 生駒 大輔 菅野 聖恵 佐々木 英了 上田 康徳(岩手ビックブルズ) 強化部の下には男子技術委員会が組織され、委員長は大内誠光氏。 (委員)*敬称略 室岡 茂彰 後藤 靖宏(エンデバーU18男子) 松戸 健作 斉藤 資 千葉 紘平 古久保 朴 生駒 大輔 佐々木 英了(エンデバーU18) 山本 吉昭 新井 靖明 上田 康徳(岩手ビッグブルズ) 菊池 貴洋 ST

ST-IWATEが県総合を制し名実共に王者に君臨!全国への準備も着々と!?

岩手県男女総合バスケットボール選手権大会を制し、岩手県内のトップチームとして有無を言わせぬ力を見せつけたST-IWATEが天皇杯への出場を決めました。 岩手県総合選手権と言えば、高校・大学・社会人チームによる岩手最強チームを決める大会で男子の出場チームは次の8チームです。 岩手大学 花巻籠球会 一関工業高 クーガーズ 滝沢クラブ 富士大学 盛岡南高 ST-IWATE 謎の前評判を覆し勝利したST-IWATE 県内のアマチュアバスケを見ている人なら、「今季のST-IWATEは最強」「無敵だろ」と感じているはずですが、大会前の論評では、 岩手大学をST-IWATEが追う展開になりそう。 との報道がありました。 https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/6/29/17365 これまでの戦績や一般選手権でのプレーからすると、「いやいやクーガーズも強いぞ」と思っていた人もいるはずで、この論評も謎ですがおそらく今のST-IWATEは戦闘力がアップしている事を知らないのかも知れません。 しかし決勝はその岩手大学を破ったクーガーズとST-IWATEの対戦となり、ST-IWATEが勝利しています。 岩手県予選突破しました🏆 #第73回岩手県総合選手権大会 #STI pic.twitter.com/4fgxMhtagN — 今野 練 (@konren_51) 2018年7月1日 報道のしかたによっては観戦者が増えるかも知れないし、中高生もたくさん見に来るかも知れないのに・・・。 ここはさらなる取材と報道でST-IWATEをネタにして、よりバスケへの関心が高められる事に期待したいです。 ST-IWATEに求められるのは高度なプレー しかし注目が集まれば集まるほど、ST-IWATEには勝つだけでなくナイスプレーとスーパープレーをより多く繰り出す事も求められてきます。 ST-IWATEが見据えなければならないのは県外チームとのゲームですが、その為にも高度なプレーを繰り出し、技術の向上と共により多くの人の興味を集める事も大切で、魅力あるプレーによりバスケの注目を集める事や、学生の目標とされる事により県内プレーヤーのレベルアップにつなげる事もST-IWATE

ST-IWATEが秋田厚生倶楽部を破る!【バスケ社会人地域リーグ】

バスケ社会人地域リーグの東北地域リーグ第3戦(7月28日)&4戦(7月29日)が行われ、ST-IWATEはどちらも勝利です!!! ST-IWATEがキテます💪 気になる結果は 第3戦 JR東日本秋田ペッカーズ 70ー56 厚生倶楽部 ST-IWATE 92ー47 東北電力宮城 第4戦 JR東日本秋田ペッカーズ 87ー51 東北電力宮城 ST-IWATE 89ー83 厚生倶楽部 さて以前の記事でも書いたように、これで今後を占う要素がそろい、さらにST-IWATEの成長も垣間見えているので今後の試合にもかなり期待が膨らんできました。 ST-IWATEの戦力値を社会人男子東北地域リーグ初戦の結果から考える 試合結果から見えるもの 今回の第3戦で秋田ペッカーズと厚生倶楽部、第4戦でST-IWATEと厚生倶楽部のゲームが行われたので東北地域リーグの勢力図が出来上がりました。 【現在の東北地域リーグの順位】 JR東日本秋田ペッカーズ ST-IWATE 厚生倶楽部 ここで気になるのは第3戦の秋田ペッカーズと厚生倶楽部のゲーム結果です。 結果は70-56で秋田ペッカーズが勝利していますが、この結果を見て誰もが「厚生倶楽部強くなった?」と思ったはずです。 この両チームは同じ秋田県で、今大会直前に行われた秋田県男女総合の決勝でも対戦していますが、この時の結果は112-69で秋田ペッカーズです。 🏀県男女総合バスケ 決勝 試合終了 JR東日本秋田 112-69 厚生倶楽部 🏆優勝 JR東日本秋田👏👏👏 — ムダイ (@DaiHappinets) 2018年4月22日 秋田ペッカーズは秋田県総合が開催される直前に新体制となり、万全の体制で挑んだ結果となりますが JR秋田、新体制で再び日本一へ 社会人バスケ 今回は70-56と得点差が縮まっています。 秋田ペッカーズの公式ブログには同じ秋田のチームなのでお互いに研究する事は大事と書かれていて、まぁ体制が整っているチームはそうだろうなと納得できますが、さらにこの公式ブログにはB1の秋田ノーザンハピネッツを退団したばかりの水町選手が厚生倶楽部に加入した事が書かれています。 『東北地域リーグ Ga

岩手県一般選手権決勝はST-IWATE最強伝説の始まりとなるか!?

第73回岩手県一般バスケットボール選手権大会が5月11日から行われています。 ST-IWATEが出場する男子の部の会場は岩手県営体育館で、組合せは岩手県バスケットボール協会のHPにアップされています。 »第73回一般選手権組合せ (PDF) 本日2日目で決まった今大会(第73回)の四強は次の4チームです。 ST-IWATE クーガーズ 滝沢クラブ 花巻籠球 前回大会(第72回)の四強は次の4チームでした。 ST-IWATE クーガーズ 滝沢クラブ 富士大学 前回大会のST-IWATEは準決勝でクーガーズに58-62で敗退。 滝沢クラブとクーガーズで行われた決勝は、70-73でクーガーズが優勝しています。 今大会(第73回)からシステムが変わり、大学チームは出場していないのでそこに花巻籠球が進出してきた事になり、今後の社会人四強はこの4チームになるのかもしれません。 »第72回一般選手権の結果と組織改編による岩手県の変更内容 この4チームで明日の準決勝・決勝が行われる事になり、前回大会と同様に接戦が予想されるところですが・・・ なんとST-IWATEは今大会より、と言うより今年度よりかなりの補強をしてきました! 出場選手の人数がかなり増えています。 ユニフォームも変わり、背中の番号の下には選手の名前も記入されています。 さらに注目はこの人。 元ビックブルズの澤口誠選手がST-IWATEに加入しています! 【チーム情報】澤口誠選手引退のお知らせ  https://t.co/OebnS2t5do   #bigbulls #biwate #岩手ビッグブルズ #Bリーグ #21澤口誠 pic.twitter.com/iUxwJLcBQy — 岩手ビッグブルズ (@iwatebigbulls) 2017年6月30日 澤口選手以外に増えた選手の情報は現時点ではわかりませんが、人数が増えた事は確かです。 今大会のST-IWATEの優勝はかなり濃厚ですが、こうなると優勝する事より 何点差で優勝するか と言う事に注目で、その結果次第ではST-IWATE最強伝説が始まるかも知れません。 ただ、試合中の澤口選手は体にトラブルを抱えている様な

社会人地域リーグ(東北リーグ)の参加チームと組み合わせが決まる

上部組織の改編により今年度より社会人地域リーグが始まりますが、東北の参加チームと日程が決まった様です。 組織改編についてはこちらのページでも触れていますが ST-IWATEは準決勝敗退【第72回岩手県一般バスケットボール選手権大会】 地域リーグに参加する東北のチームは全5チームです。 JR東日本秋田ペッカーズ(秋田) 厚生倶楽部(秋田) ST-IWATE(岩手) 東北電力宮城(宮城) 北芝電機(福島) ST-IWATEの試合スケジュールは 6月17日(日)vs 北芝電機  *福島県福島市福島明成高校体育館 7月28日(土)vs 東北電力宮城 *宮城県大崎市大崎市古川総合体育館 7月29日(日)vs 厚生倶楽部  *       〃 9月  1日(土)vs 厚生倶楽部  *秋田県三種町三種町山本体育館 9月  2日(日)vs JR東日本秋田 *     〃 10月21日(日)vs 北芝電機  *     〃 11月10日(土)vs 東北電力宮城 *岩手県滝沢市滝沢市東部体育館 11月11日(日)vs JR東日本秋田 *      〃 »東北リーグ 組合せ (PDF) 東北地域リーグは全5チームの総当たりリーグ戦で、この中の上位チームがチャンピオンシップに出場。 チャンピオンシップは北海道、東北、関東、東海、北信越、近畿、中国、四国、九州の全国9ブロックの代表で競われ、上位チームはB3リーグの入替戦に出場となるようです。 »新しい区分と各種大会概要 (PDF) ただし、B3入替戦に出場するには「B3準加盟クラブライセンス」が必要で入替戦に出場するには「B3参加意思表明書」を6月末までにJSBに提出する必要がある様です。 ST-IWATEが既にB3参入意思を決めているかどうかは不明ですが、今回の選手補強はこの様な状況の変化に対応するタメなのでは?と考えると、岩手県バスケットボール協会も上位入賞を狙っていると考えられ、いよいよ本気になったのかも知れません。 ST-IWATEの戦力値を社会人男子東北地域リーグ初戦の結果から考える

🏀新ルール(0ステップ)

��テクニックを知って楽しむ